ギャン理論
1929年の米国の大恐慌を生き抜いた伝説のトレーダー、ウィリアム.D.ギャンが、晩年になってその経験を相場理論としてまとめたものです。
最も有名なものはギャン・アングルで、これは時間と価格の間に比例関係があると考え、時間1に対して価格が1/8、1/4、1/3、1/2、1、2、3、4、8となるようなラインを引き、支持線や抵抗線、あるいは目標値を予測するものです。また、ギャン・スクウェアは、正方形の中央に初めの価格をおき、時計回りに等間隔で増加する様に数値をおいてゆくもので、中央で交差する水平線と垂直線上にある数字が将来の支持価格や抵抗価格になりやすいという独創的なものです。この他、天井や底打ちの価格を予想するリトレースメント、大きな相場の転換時期を予測するタイムサイクル、スクウェアリングといった独特の考え方があります。
この他、彼が考えた「価値ある28のルール」などのトレーディング・ルールは、現在でも通用する示唆に富んだものです。
※ 日経平均株価は日本経済新聞社の著作物です。